オリーブに選ばれた長島の地 ~地域ブランド産品化~ 観光農園をめざします | ナガシマファーム

オリーブに選ばれた長島の地

恵まれたこの長島町の地で一粒一粒こだわりの手摘み

オリーブオイルは樹齢が長いほど大地から、土の栄養分をたっぷりと吸い上げ、さらに良質なオリーブの実が収穫できると言われています。収穫された「オリーブの実」は、最高品質の状態で手摘み収穫し最高級のエキストラバージンオイルになります。バージンオリーブオイルは科学的な精製をしておらず、実を搾ったままのオリーブオイルです。だからこそ、オリーブの実から搾ったオイルそのままの香りや味わいを楽しむことができます。その中でもエキストラバージンオリーブオイルといわれるものは、厳しい基準を満たした一部のみとなり、バージンオリーブオイルの中でも最高品質の物がエキストラバージンオリーブオイルなのです。

「エキストラバージンオリーブオイル」
※当社の商品
酸度が0.8%以下で最高級のオリーブオイルです。フレッシュな風味を生かしてサラダ、マリネにかけたり、加熱料理の仕上げにかけて香り付したりするのがおすすめ。※生食や料理の仕上げの香りづけに人気です
「バージンオリーブオイル」 オリーブの果実を搾ってろ過しただけの一番搾りのオイルです。
オリーブオイル
(ピュアオリーブオイル)
バージンオリーブオイルと精製したオリーブオイルをブレンドしたオイルで、ピュアオリーブオイルやオリーブオイルと表示されます。
※加熱する料理によいといわれています。焼きもの、炒めものにはピュアオリーブオイルがおすすめ。風味は劣りますが、熱による劣化には強いオイルです
ナガシマファームのオリーブ
※当社の商品
品種:ルッカ、ミッション
風味:マイルドなルッカと、青リンゴのような爽やかな香りとキリッとしたシャープな味わいのミッション。本物のエキストラバージンオリーブオイルには抗酸化物質のポリフェノールなどが含まれており、これが苦味や辛味といった本物独特の味と風味を醸し出します。
環境:栽培に適した気候と土壌改良を行った水はけのよい良質な土質
栽培方法:年間降水量や日照時間はスペインの気候に大変近く、夏の潅水もかかせません
収穫方法:手摘みで収穫しています
収穫時期:10月頃
搾油方法(収穫から搾油までの時間、果実の保管方法、温度、破砕サイズ、ペースト時間)収穫したものを可能な限りスピーディーに自社の機械で搾油します
容器:遮光性の保存瓶を使用しています。
香りが強い緑の果実 緑の果実を多く含む実を中心に搾るとオリーブ特有の香りがはっきりと感じられるオイルになるかわりに、搾油率は少なく非常に稀少なものとなります。ポリフェノールの含有量が多いといわれている、緑果オリーブオイル特有の辛みや苦味があるのが特徴。香りが強い緑の果実(グリーンオリーブ)を中心に使用した高価で高品質のオイルを生産できるように努めています。
収穫から搾油まで オリーブの実は摘んだ瞬間から木からの栄養分が止まり酸化が始まります。酸化すると特有の臭いがする欠陥オイルになりますので、ナガシマファームでは基本的に摘んでから1日半程度で搾油するよう収穫や搾油をおこなっています。オリーブは摘み取ってから、なるべく早く搾油すると良いと言われています。オリーブ用の連続式オイル生産ライン:イタリア製の専用機械により、摘み取ってすぐに搾油することが出来ています。オリーブの育成の状態に合わせて、少量のオリーブから搾油を出来るので高い品質を維持できます。イタリア製の専用機械(Oliomio 80 Plus)は、良質で新鮮なオリーブ油を搾取したい生産者のための理想的な機械で、1時間あたりオリーブ70キロから80キログラムを処理でき、8時間でおよそ600キログラムの日産量が可能です。それは粉砕機の横刃が連続する新しい技術のデカンターが装備されているためです。

オリーブに選ばれた長島の地

スペインの気候は、ヨーロッパの国の中でも一年を通して比較的温かく過ごしやすい場所といわれています。ナガシマファームがあるこの地域も温暖で日照時間や適度な降水量に恵まれたこの長島町の地域と、天候や気候が類似しているのが特徴です。

項目 オリーブに適した栽培条件 桑名市の気候
年間日照時間 2,000時間程度 2004.5時間
年間降水量 1,000~2,000㎜程度 1574.9㎜
10℃以下の日数 20日以上 20日以上
年間平均気温 14℃~16℃ 15.8 ℃

桑名市 (緯度35度)、スペイン南部 (緯度36~37度付近)

オリーブの国内栽培はナガシマリゾートの夢

持続可能なオリーブ事業で地域の活性化へ。オリーブオイル人気の高まりの中で、国内のオリーブの栽培面積は増加しています。明治41年(1908年)に香川、三重、鹿児島の3カ所で試験栽培を始め、唯一、成功したのが小豆島だけでした。小豆島は日本のオリーブ栽培発祥の地としてオリーブ産業が集積し、観光資源化され、農園を広げつつ、体験施設などの整備も進んでいます。近年では中四国、九州のミカン廃園で生産が拡大。静岡県の栽培面積は12haにも拡大しています。また、関東の内陸部でも拡大の機運が高まり栽培が行われるようになってきています。

1991年(平成3年)「ガーデンホテル オリーブ」に植樹をしたのがはじめ。その後、1998年(平成10年)頃から「ナガシマスパーランド」などに約300本のオリーブが植樹されており、毎年たくさんの実が確認されていました。2015年試験的に収穫してみたところ約200kgの実を摘むことができ、その実を小豆島で搾油をすると非常に高品質な「エキストラバージンオイル」が21kg(210本/100ml)出来上がり、当地での栽培の実績を得ることができました。その後、2016年3月に約1500本オリーブの木を植樹。約58,500㎡(ナゴヤドームのフィールド約4.5個分)の広大なオリーブ園は「ナガシマファーム」と名付けました。その後、植樹は続けられ今ではナガシマファームには1800本のオリーブの木が植樹されています。現在ではナガシマリゾートのオリーブはあわせて約2100本数えます。

高品質な長島町産「地域ブランド産品化」へ

付加価値が高い食品、化粧品として幅広く利用され、オリーブオイルの需要性は年々増加しています。現在、ほとんどが輸入で国内生産量は極めて少なく、特に品質の高い国産オリーブオイルは大変希少で、全国的に供給不足となっています。

2019.10.24 朝日新聞 三重版 掲載

観光農園(農業テーマパーク)をめざします

一次産業を核とした好循環モデルの構築、6次産業化と観光との融合

「農業の6次産業化」とは、農産物の生産(=1次産業)×加工(=2次産業)×販売(=3次産業)を組み合わせ付加価値を高める取り組みで、この農業は次産業化そのものであり、国も大注目しています。いま、担い手の減少・高齢化の進行、遊休地、耕作放棄地の増加など、地域の深刻な農業経営を取り巻く厳しい環境の変化を捉え、地域みんなでオリーブ栽培に取り組み、オリーブの緑あふれるまちになり「地域全体がブランド」として、国内はもちろん世界に認知され、地域の活性化や地域づくりの好循環を生み出すことにもつながっていく「夢」のある持続可能な事業と思われます。

食の安全と安心、健康志向の高まりで、良質な国内産オリーブの需要が高まる

果樹栽培と比べて、労力は比較的に少なく未経験者や兼業でも栽培が可能

オリーブは寿命の長い樹で100年以上も収穫ができる

樹齢1000年を超える「オリーブの大樹」は観光農園(農業テーマパーク)をめざす、オリーブの産地を目指す「夢」と「希望」の象徴ともいえます。一次産業を核とした好循環モデルの構築や、観光と農業の連携を通じて、国の掲げる農業リゾートとしての「観光立国」、環境・景観に配慮された地方創生のための「まちづくり」に貢献していきたいと考えています。


ナガシマファーム 平和と希望のシンボルとして知られるオリーブ。「2016年ジュニア・サミットin三重」(2016.4/22~28)が、ナガシマリゾートを主会場として開催されたことを記念して記念植樹。


全世界に向けてこの地から平和と環境保全を願うメッセージが発信される記念すべき歴史を、未来を担う若者や子どもたちにいつまでも受け継がれていくことと、次世代につなぐ環境と持続可能な社会の構築を目指すシンボルツリーとして植樹いたしました。

広報くわな 2019年6月1日号(Vol.174)

  • 本物力の一歩先へ「緑と夢が広がる長島」
  • 長島に沸いた夢の温泉、ナガシマリゾートが、遊園地の横に農園を作るわけ、伝統文化と緑豊かな景観を大切にしたい
  • ちょこ知り桑名・市長がふれる!本物力
  • https://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/25,0,210,644,html 広報くわな 6月1日号(Vol.174) 令和元年・2019年6月号

ちょこ知り桑名・市長がふれる!本物力