オリーブオイル製造工程 | ナガシマファーム

最適なオリーブオイル製造工程

一粒一粒果実を選別しながらこだわりの手摘み&収穫から搾油までスピーディーなシングルエステート
※収穫から絞るまで最短で約6時間~1日半の工程です。

ナガシマファームのオリーブ果実のみを使用したオリーブオイル「シングルエステート」です。 オリーブオイルはオリーブの実の果肉から油を搾ります。オリーブの実は水分が多く傷つきやすいので長時間保存することができません。このため、良質のオリーブオイルを作るためには、実を収穫したその日のうちに油を搾るのが望ましいとされています。オリーブの実を絞って濾過しただけのシンプルな工程(バージンオリーブオイル)その中でも酸度が最も低く、高い基準をクリアした風味の良いものをエクストラバージンオリーブオイルといわれます。


【収穫】
オリーブの実の収穫は手摘みにこだわります。一粒一粒果実を選別しながら手摘みで行います。最も実を傷つけず丁寧な方法です。
(ミッション・ルッカ主要2品種)

ナガシマファームでは秋の10月頃にかけてがオリーブの収穫時期。花が咲いても実が付くのはほんのわずかで、すべて手摘みで収穫していきます。熟したオリーブの実は紫がかった赤色から黒色になっています。


【選別】
手作業で葉や枝を取り除きます。

搾油率は少なく非常に稀少なものとなりますが、香りが強い緑の果実(グリーンオリーブ)を中心に使用し、高品質の高価なオイルを生産できるように努めています。


【洗浄・粗砕(粉砕)】
オリーブ用連続式オイル生産ラインのイタリア製の専用機械を使用。オリーブをステンレス製のホッパーに注ぐと機械内で洗浄され、螺旋状のオリーブ送り器で運ばれ刃型破砕器で小さく破砕し新鮮なうちに擦りつぶしペースト状にされます。

イタリアのTEM社 (TOSCANA ENOLOGICA MORI) Oliomio 80 Plus(一日のオリーブ処理は最低30キロ/最高350キロ)


【撹拌 ~ 圧搾】
刃型破砕器で小さく破砕し新鮮なうちに擦りつぶされペースト状にされたオリーブは攪拌器に流れこみ、ペースト状でゆっくり撹拌しオイルの風味をより豊かにします(約40分前後)この工程が油と油を引っ付けて搾りやすくする大事な工程です。


【搾る(遠心分離)】
オリーブペーストは デカンター ※ へ運ばれ、バージンオリーブと残渣(水分、実、皮、種)に分離します。一方から搾られた新鮮な一番搾りの「バージンオリーブ」が出てきます。そのバージンオリーブの灰汁(アク)を取るためにオイルをフィルターにて濾過します。

バージンオリーブ:オイルオリーブの果実を搾って得られた一番搾りのオイルです。

デカンターとは横型の遠心分離機(セパレーター)の一種で、遠心力により主に固形分と液体の固液分離(遠心機)を行う装置です。遠心分離法は機械を使って搾油する方法で、最もスピーディに行うことができます。現在の搾油のほとんどがこの方法で行われています。人手もかからず、衛生面もしっかりと管理でき効率が良い方法とされます。


【沈殿・ろ過・充填】
搾油・ろ過したバージンオリーブオイルを容器に保存して、不純物を完全に取り除くために何時間もかけて澱(おり)を沈殿。さらに長時間をかけて再度ろ過し、早摘みのオリーブオイルの色はエメラルドグリーン色になります。そして光から遮断された空間で手作業で1本づつ遮光性の瓶に充填します。


収穫、選別、水洗い、搾油、貯蔵、ろ過、検査、瓶詰まで一貫してスピディーに作業を行い製品化されます。


一滴一滴丁寧に人の手で確実に瓶詰めされます。

「エキストラバージンオリーブオイル」はブレンドの比率に指定のない「ピュアオリーブオイル」とは異なる最高級品です。オリーブオイルは国際機関(IOC)によって分類されています。ナガシマファームの「エキストラバージンオリーブオイル」はIOCの基準をクリアしたオリーブオイルのみを「エキストラバージンオリーブオイル」と表示しております。

2022年秋ナガシマファームにショップとオリーブプラザ(樹齢2000年オリーブ大樹)が登場します。農場で採れたオリーブの搾油の様子は時期によりショップ内で見学できます。(2022年9月現在)