SDGsへの取り組み|ナガシマリゾート

2022年7月21日

「持続可能な開発目標(SDGs)」とは

世界中のすべての人々が幸せに暮らすことができる社会をつくるために、国連サミットが決めた国際社会共通の目標のことです。2016年から2030年までの15年間で達成すべく17のゴール(目標)と、169の具体的な行動目標で構成されています。貧困や不平等、気候変動などに対処しながら「誰一人取り残さない」社会をめざして、世界中でSDGsへの取組みが始まっています。

ナガシマリゾートのSDGs
「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献

当社は『自然を大切にして健全な遊びを提供することにより、人々に心のやすらぎと明日への活力を取戻していただくこと』を社会的使命としています。レジャー志向はますます多様化と個性化が進んできています。SDGs の考えに賛同し、観光やレジャーを通じて、より良い幸せな時間を提案する企業として、様々な取り組みを通じ持続可能な世界の実現に貢献してまいります。

環境を未来へつなぐ

Environment(環境)

緑地保全

ナガシマリゾートは、自然を大切にして健全なレジャーを提供する企業として、その環境も常に最善の状態を維持・管理し続けることを使命としています。広大な面積を有する緑地は、環境維持にとって貴重な存在であると考え、樹木の維持に努めながらも、継続して新たな植樹を実施。地球温暖化防止・CO2削減、さらには生物の生態系維持などにも貢献しております。


施設の来場者に自然と触れ合う機会を創出。SDGsへの関心を高めることに繋げております。

 

地域から必要とされる持続可能な農業を推進

ナガシマリゾートは、環境にやさしい農業で農産物の生産にも取り組んでいます。樹木を守り育てるため、2016年には約1800本のオリーブの木を植樹。この土地の気候風土に順応しているオリーブを生産。緑あふれるまちになり「地域全体がブランド」として活性化することを目指しています。環境への負担を低減した持続性の高い農業生産方式を導入することで、消費者の求める安心・安全な農作物供給に努めてまいります。また、栽培だけでなく観光農園として、加工と販売にも取り組む「6次産業化」で持続可能な農業を推進。安定した食糧供給と栽培から製造、販売まで行うことで、商品の生産数を管理。農産物の廃棄を可能な限り減らす取り組みにも貢献しております。


6次産業:1次から3次までの各産業の一体化を図ること。「6」という数字は、「1次産業×2次産業×3次産業」というかけ算が由来。農林漁業者が、採取した生産物を自ら加工し、販売まで手がけることで、豊かな資源にさらなる付加価値を生み出していこうという取り組みです。


 

質の良いものを長く使う

ナガシマスパーランドでは、長年に渡りメンテナンス技術を培うことで「安心で安全なアトラクション運営」を追求してきました。手入れを繰り返しながら、これまで大切にしてきたアトラクションの数々は、今では貴重な存在になっています。これは、「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型ではなく、「質の良いものを大切にして長く使う」というストック活用の価値観が全社に根付いていることに起因します。世代を越えて受け継がれ、魅力あるアトラクションが財産として承継されております。


 

次世代へ繋ぐ木造建築

ナガシマリゾートでは、建築物の素材に木材を使用することで、木のぬくもりに包まれた和の空間を、お客様にお楽しみいただいております。これは、日本の伝統木造建築技術の次世代への継承にも貢献するとともに、木造の建築の素晴らしさを世の中に広め、多くの人々に木の良さを実感して頂く環境づくりにも貢献しております。木材は、再使用や再利用できるのはもちろんですが、さらに、森林から再生産することができる貴重な資源です。適切な範囲で森林資源の活用を促進することは 健全な循環サイクル の維持に役立ちます。また、木造は建築時に炭素排出が少なく、木は炭素を固定し貯蔵する特性があるなど「地球環境に優しい素材」として注目されており、木材を積極的に使用することで、森林の環境保全といった地域スケールの課題解決にも貢献し、地域の経済の発展に寄与するとされております。

ホテル花水木、湯あみの島、ナガシマファーム、なばなの里など


 

新たな魅力で生まれ変わるアップサイクル

ナガシマスパーランドに2019年に登場したハイブリッドコースター「白鯨」は、木製コースター「ホワイトサイクロン」の約80%の木製の柱を活用してコースを造り、さらに魅力あるコースターへと生まれ変わっております。「ホワイトサイクロン」として最大限利用された後も、次の価値を新たなデザインやアイデアを与えて再生。環境負荷を考慮し、限られた資源を効率よく使い、地球に優しいものづくりを実現するだけでなく、さまざまな価値をプラスしてアップグレード致しました。また、ナガシマファームの看板にも「ホワイトサイクロン」の木材を活用。価値のある新しい製品に生まれ変わっております。


アップサイクル:原料や材料に戻すのではなく、元の製品の素材をそのまま生かすという特徴があります。製品の価値を高め寿命を伸ばし、別の製品としてアップグレードさせることです。

最も省エネ性能が高いLED化の推進

イルミネーションなどの照明において、省エネ効果が高く寿命も長いLEDを導入しております。また、施設の照明は蛍光灯から省電力のLED照明へ随時入れ替え導入を推進しており、今後も省エネ化を積極的に進め、CO2削減にも貢献してまいります。


LEDの消費電力は白熱電球の約20%、蛍光灯の約30%、水銀灯の25%と言われています。電気代の大幅な削減が可能なため、電気代の見直しをする際には長寿命でもあるLEDへの切り替えが最も効率的と考えられます。

環境に配慮した製品を積極的に採用

ショッピングバッグは繰り返し使用可能なものや、バイオマス素材配合率25%以上の環境性能が認められたビニール袋を使用しております。また、ストローやフォーク、スプーンなど環境に配慮した製品を積極的に採用。プラスチックごみなどの削減に取り組むほか、ごみの分別などを継続して行っております。

消費者に無償で提供される使い捨てプラスチック使用製品(特定プラ製品)について、提供する事業者は、排出を抑制しなければなりません。対象になるのは、スプーン、フォーク、ナイフ、マドラー、ストロー、ヘアブラシ、クシ、カミソリ、シャワー用キャップ、歯ブラシ、ハンガー、衣類用カバーの12品目とさえれています。


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地域や活動を支える取り組み

Social(社会)

災害時対策

ナガシマリゾート内にある温泉施設(湯あみの島)は、桑名市指定避難所であり(協定締結:平成21年6月)災害時は約3,000人を受け入れることが可能となっております。空調、照明、温浴、トイレ等、災害時であっても平時と同様に各設備を継続利用できる他、備蓄物資の提供も可能となっております。また状況によって、リゾート内のホテル群でも避難者を受け入れることが可能な体制を整備しております。


 


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災害時にも貢献するエネルギーシステム

地元地域の防災力向上に貢献すべく活動を実施しております。自然災害などの緊急事態に遭遇した場合において、早期復旧による事業継続並びに地域共生との観点から、都市ガスを燃料としたコージェネレーションシステム(CGS)を2020年に導入致しました。CGSの導入により、自治体の避難所に指定されている各ホテルと日帰り温泉施設において、非常時に電力負荷の大部分を補うことができるようになったとともに、ナガシマスパーランド内の施設にも給電できる体制が整い、災害時の対応力が向上しております。また、自治体からも、地域住民のみならず大勢の来場者に対する体制が強化されたことは、大きな安心につながる、と高く評価いただいております。



ナガシマリゾート内に今回導入されたCGSは、南海トラフ巨大地震発生時の浸水想定より高い場所に設置したことで、大規模災害に対する事業継続性が一層強化されました。なお、CGS建屋の一部は資材・物資等を備蓄する防災倉庫としても活用していく予定でおります。


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生物多様性の保護

多様な種を残し、豊かな環境を守るためにできることは、観光やレジャー、施設を通してライフスタイルや学びの幅を広げることにもつながります。近い将来に絶滅の危険性がきわめて高い絶滅危惧種の保護にも貢献しております。野生の生き物は生態系を支える主な要素です。生物多様性の損失に終止符を打ち、次世代へ天然資源の恩恵を引き継いでいくことを使命と考えております。


国のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に 指定されているスイレン科の一年生の浮水性の水生植物の「オニバス」(なばなの里)>>>


 

より多くの人々が利用しやすい環境

各施設などではスロープやバリアフリートイレの整備などのサービスや空間づくり、また、多言語対応のパンフレットへの対応などにも努めているほか、案内表示などにはピクトグラムを積極的に採用し、ノーマライゼーションの考えに基づき、国籍や性別、障がいの有無、年齢問わず、皆様にお使いいただける環境づくりを目指してまいります。


バリアフリー:高齢者や障がい者が社会生活を送るうえで、障壁(バリア)となるものを取り除くこと。

ノーマライゼーション:障がいの有無に関係なく社会の中で他の人々と同じように生活し、活動する事が社会の本来有るべき姿であるという考え方。

ユニバーサルデザイン:国籍や性別、年齢、そして障がいがあるかないかなどに関係なく、はじめからすべての人ができるだけ使いやすく、便利なものを広めること。


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働きやすい環境づくりに努めます

安全衛生委員会を設置し、職場の安全対策などの労働衛生テーマについて定期的に検討し、社員の健康や安全に配慮しております。従業員の安全を守るとともに、心と身体の健康を維持増進し、安全で健康な働きやすい職場環境の形成を目指しております。


健康経営への取り組み


社員の健康を重要な経営資源と捉え、従業員の安全の確保、健康維持・増進にも取り組んでおります。「健康」を実現するには、予防と治療が重要な1つの取り組み。健康診断・人間ドックの受診費用、インフルエンザの予防接種費用等の一部負担などを実施しております。

スキルアップ環境の整備

ナガシマリゾートでは社員の資格取得のバックアップや教育のカリキュラムを用意し、人材の育成を行っております。社員全員平等に誰もが学べる場づくりや習慣づくりに積極的に取り組んでおります。職場全体の向上心を高め、より多くのお客様に喜ばれるサービス提供へ繋げます。

お客様の安全を最優先します

Governance(企業統治)

「安全」「清潔」「サービス」を基本理念に、「ハード・ソフト」共にお客様にご満足頂ける施設を目指して、社業を推進しております。

・「わたしたちは、安全を最優先します。 」
・「気持ちよくすごしていただけるように努めます。」
・「いつも笑顔で、また来たいなと思っていただける、誰かを誘って来たいなと思っていただけるサービスに努めます。」 

安 全 対 策

大前提は、何よりも安全であることです。安全への意識を忘れることなく、「運行管理の強化」「安全点検体制の確立」「安全管理等の基準見直し」のなどの対策を実施し、安全性を常に確保しております。遊園地・テーマパークとしては、世界初となるISO9001(注1)の認証を取得し、防災安全にかかるマネジメント体制の整備および管理を継続的に実施しております。また、DBJ 日本政策投資銀行より、企業の防災対策、事業継続対策等を評価・選定されております。当社は優れた企業として評価・認定頂き「DBJ BCM格付」を取得しました。


新遊戯機の企画、導入及び既設を含む遊技機に関する安全管理や、サービスの提供等に関して、品質管理及び品質保証の国際規格ISO9001の登録認証を2006年6月23日に取得。


財団法人日本品質システム審査登録認定協会(JAB)の審査登録機関のひとつである、財団法人日本規格協会(JSA)より取得したもので、これは国内ではテーマパーク・アミューズメントパークでは初めてのISO9001の取得です。


防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定する「DBJ BCM格付」(注2)を取得。評価・認定されました。

遊園地・BCM格付取得 詳細はこちら

(注1) 「ISO 9001」:組織が品質マネジメントシステム(QMS: Quality Management System)を確立し、文書化し、実施し、かつ、維持すること。また、その品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善するために要求される規格のこと(日本工業標準調査会HPより引用)。

(注2) 「DBJ BCM格付」BCM: Business Continuity Management:(株)日本政策投資銀行が事業継続対策への取り組みの優れた企業を評価・選定し認定する背制度で、あらゆる危機的事象に対しても、従業員の命を守り、事業を継続するための経営戦略と対応力を評価します。

様々な取り組み

 

持続可能な経営に関する取り組みについて、社内で意見交換する機会を設けております。

施設で対応する必要がある法律や条例を遵守しております。

地域の工芸品や伝統料理を施設内で展示・活用し、周辺地域の文化の保全及び、振興に貢献するとともに、地域文化の保護活動への寄付を行っております。

法律で許可されたものを除き、歴史的、考古学的に価値のある工芸品の販売、展示を行っておりません。

施設の排水処理は、行政機関の定めに則って認可済みの機器を使用しております。

ごみになる可能性のある配布物、アメニティーを極力減らしております。

地域の魅力創出およびその伝達を通じて地域の雇用を維持・確保し、地域に所得をもたらすことで貢献しております。

施設の周辺地域で定期的に清掃活動を行っております。

私たちは次世代を担う若者・子供たちに持続可能な未来を残すための取り組みを行ってまいります。

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