節電やクリーンエネルギーの推奨、CO₂排出量削減にむけて
2020年11月20日
節電や地域電力の安定供給と電力需要の平準化に取り組んでいます
およそ12,000kwの自家発電。使用電力の多い時間帯の電力の使用量の削減にも貢献しています。
ナガシマリゾートでは、地元地域の防災力向上に貢献すべく活動を実施しています。電力不足時にはグループ全体で節電や地域電力の安定供給と電力需要の平準化に取り組み、非常災害時においても、防災及び事業継続対策への取り組みを維持することで、お客様・地元地域・従業員などに対し、企業としての社会的責任を果たすため、BCPに関する取り組みを進めております。
【BCP(事業継続計画)】自然災害などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
【コージェネレーションシステム】コージェネレーション(熱電併給)は、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムです。回収した廃熱と電気を無駄なく利用できれば、燃料が本来持っているエネルギーの約75~80%と、高い総合エネルギー効率が実現可能です。当社では、化石燃料に依存しない省エネ、CO2削減に加え、BCPにおいて災害時における事業継続並びに地域共生との観点から、都市ガスを燃料としたコージェネレーションシステムを導入しました。
ガスコージェネレーションシステムは、発電時の廃熱を用いて電力と熱を併給することで、エネルギーの総合効率を高め大きな省エネを図るとともに、地球温暖化の防止にも寄与することができます。ほかにもA重油の燃料に比べ、排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)を低減することにもなり、環境性の向上を図れます。
最も大きな電力を必要とする時間帯にはガスコージェネレーションシステムを運転することで、電力デマンドを抑えることができ、電気の基本料金の削減効果が得られます。電源の安定化という点で、「なばなの里」のベゴニアガーデンでは、冬季25度、夏季28度の室内温度を維持する必要があり、熱源システムは常に運転状態であることが不可欠です。そのため、万が一停電してもガスコージェネレーションシステムの発電により、熱源の電源を確保できるようにしています。ガスヒーポンは消費電力が少ないため、真夏の電力ピークカットに有効で、「なばなの里」に72台、レストラン・ショップに7台導入しています。
ガスコージェネレーションシステムによる廃熱を、「湯あみの島」では給湯・空調等の熱源に、「なばなの里」では温室の熱源に有効利用することで、省エネ効果・CO2削減効果と電気料金の削減効果を得られました。また、ガスコージェネレーションシステムの発電する電力と商用電力を連系することにより、停電時の重要負荷への電力確保が可能となり、電力供給の信頼性が向上しました。また、熱源に使用する蒸気ボイラーおよびガス吸収冷温水機(ナチュラルチラー)等の使用燃料を、計画的にA重油から環境負荷の低い都市ガスに転換を進めた結果、年間で約1400トンCO2の排出量を削減することができました。。
項 目 | 内 容 |
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スパーランド | (ガスコジェネ・天然ガス)1900kw×2台=3,800kw |
スパーランド | (ディーゼル・A重油)2150kw×3台=6,450kw |
湯あみの島 | (ガスコジェネ・天然ガス)550kw×2台=1,100kw |
なばなの里 | (ガスコジェネ・天然ガス)315kw×3機=945kw |
ナガシマリゾートには出力7,550kwの自家発電装置(出力(ディーゼル)2150kw×3台=6450kw(ガスコジェネ) 550kw×2台=1100kw =7,550kw)を、有していましたが、令和3年2月に (ガスコジェネ) 1900kw×2台=3,800kw を新規導入。11,350kwの発電が可能になりました。また、なばなの里の(ガスコジェネ)315kw×3機=945kwを合わせて12,295kw。これで、ピークカット及び、電力不足時にはグループ全体で節電に取り組んでいます。
GHP(ガスヒーポン)とは、「ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン」の略。ガスエンジンでコンプレッサーを駆動し、高効率の冷暖房を実現する空調システム。室外機のコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行う空調システムです。GHPの暖房では、エンジンを動かすために使用したガスの廃熱も利用するため、霜取り運転をする必要がほぼなく、電気式よりもパワフルでスピーディーな暖房を実現します。消費電力が電気のヒートポンプに比べて約10分の1になることから、契約電力に大きな余裕が生まれ、割引ガス料金制度もあるため、ランニングコストを大幅に節約できます。省エネ・省コストで年間を通じて快適な空間を創造します。